釉薬発水剤・釉薬抜き剤の情報
発水剤・釉薬抜き・釉薬塗り分けの製造メーカー陶芸情報。
釉薬抜きや釉薬塗り分けの技法を使ってオリジナル作品を作りましょう。
当社技術者が陶芸や陶磁器製造の技術的質問に回答します。


釉薬抜き・釉薬塗り分けの技術情報。

下絵転写紙を作りオリジナルのロゴ、デザインを入れる
食器の裏印、名入れ、同じ絵が焼けます。

使用する材料
    高温釉薬薬用絵の具 (13頁 15頁)  黄砂糖粒(ざらめ) お湯
    1032番 下絵転写印刷用メヂウム(下記)5
200番 下絵転写 印刷用紙 (下記)

(A)絵の具を印刷用に調整する。
   (1)バケツに水を入れる。
   (2)絵の具をバケツに入れ掻きまわす・
   (3)絵の具が沈殿したら水を切る。
      沈殿に時間が掛かる場合は塩化マグネシウム(にがり)を少量(
0.2%)添加すると早く沈殿します。
   (4)これを5回くりかえす。 
   (5)絵の具70グラムに釉薬(その素地に使用する釉薬が望ましい)30グラムを混ぜ
      良くかき混ぜる。ミキサ
-を使うと良く混ざる。
 
() 印刷用インクを作る。
   (1)黄砂糖粒
50グラムに湯50グラムを入れ砂糖湯を作る。
   (2)高温釉薬用絵の具に砂糖湯に入れて良く攪拌する。
   (3)1032番下絵印刷用メヂウム
7グラムに湯を入れて良く攪拌すると糊状となる。
      文具用のり、片栗と同じ位の硬さが適当です。
   (4)(2)と(3)を混合して良く練る。硬さは練り歯磨き粉程度。
(C)版を作る。
   大量生産には銅か亜鉛の薄板を使用します。版画用板、ゴムの板、プラスチック板でも代用できます。
   版画の要領で彫刻刀で線やロゴ模様を彫ります。
(D)印刷する
   版画印刷と同じ要領です。但し下絵印刷は版画とは逆に彫った部分に絵の具を入れます。
   版に(B)で作ったインクを入れます。
   5040番印刷紙を版の上にかぶせて、手や布で軽くこすり空気を追い出します。インクが紙に付着します。
   印刷紙を版から外しヘヤ
-ドライヤ-でインクを乾燥させます。
   下絵転写紙の完成です。
(E)印刷した転写紙を使用する。
  (1)素地を800度で素焼きする。よく乾燥した生素地(素焼き無し)でも良い。
     素焼きした方が印刷が鮮明にでます。
  (2)素地に転写紙を乗せる。
  (3)筆に水を含ませ転写紙を湿らせる。
  (4)気泡を追い出すため布でおさえる。
  (5)転写紙をはがす。絵の具が素地の表面に付着する。
  (6)透明釉薬をかけ、本焼成する。

質問 紙は5200番専用紙しか使えませんか?
     天然繊維の和紙、障子紙、厚手のテイシュが使用できます。それなりの結果はでます。
質問 1032番下絵用メヂウムは必要ですか?
     メヂウムは紙に印刷された絵の具を素地に移す効果があります。必要です。  
質問 (A)の絵の具の調整は必要ですか?
   (A)−
()から(A)-(4)の工程は省略可能です。それなりの結果は出せます。工程(B)-3)で
   インクが固まり豆腐状になる場合は調整が必要です。
   (A)
-(5)は必要です。調整済みの絵の具もあります。(KC-467からKC-475

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1917年創業の陶磁器と陶磁器原料メ-カー。ボ-ティ日本総代理店